『「太古から」はタマクルムの音楽?』(レルム・ナイリ)

「十三大タマクルム」と呼ばれるタマクルムのうちの一種に数えられ、また、「音楽を奏でるタマクルム」として非常によく知られるセンリツタマクルムと、古代より演奏され続け、人々に愛されてきた『太古から』との関連について、多角的な視点から解き明かそうと試みた名著。

原書(初版)言語:セレンディール語

出版社:クルム書房

著者情報

レルム・ナイリ:ティルトレーズの音楽史研究者・作曲家。センリツタマクルムの奏でる「音楽」を鑑賞する催しに誘われ、その音色に心を奪われたことで、タマクルムや、そのタマクルムを神聖視していた古代ルドルーズ文明の音楽について研究するようになった。

訳注

センリツタマクルム

タマクルム

ルドルーズ湖固有種のクルム類。

もともと、丸みのある体型が特徴的なクルム類だが、タマクルムはその丸みがより強く、名の通り球体に近い。

ルドルーズ文明文明をはじめ、ルドルーズ湖、通称「砂海」では、タマクルムは神が愛する生きものとされ、その穏やかで好奇心が強く、友好的な性質から、人類の友として親しまれてきた。

夜になると発光する種が多いことから、古代より宇宙的なイメージを喚起させる存在として認識されてきており、ルドルーズ湖を宇宙、タマクルムを星や隕石などに見立てた表現(「星屑湖」「流星映し」など)が多い。

ほぼ似た球体状の体型に、数万種にも及ぶ、様々な模様や色を持ったタマクルムがいるため、それぞれの種に、模様から連想される事物の象徴(例えば、雷光のような模様を持つイカズチタマクルムは、「雷」「電気」「(人類を雷から守る)守護者」のように)とされ、神話や文学、芸術や工芸、服飾など非常に幅広い分野でモチーフとして用いられ、また「泳宝」「湖中星」「湖泳星」など、古来より多彩な呼び名で親しまれてきた。