『リーグ・ボイ・フメジャラボイ』(マーナル・ネイム)
「フメジャラボイ事件」の当事者であり、またその事件後、フメジャラボイ研究者の道へ進み、その第一人者となったマーナル・ネイムが、「世界中の子どもたちにフメジャラボイについて知って欲しい」という気持ちを込めて制作したフメジャラボイ解説絵本。絵はマーナル・ネイム自身の手になるもの。
原書(初版)言語:パディア語
著者情報
マーナル・ネイム パディアの神話学者、作家、パディア国立歴史学院神話学教授。教授。フメジャラボイ研究者の第一人者として知られる。パディアの神話や民話に登場する、「謎の存在」フメジャラボイに魅せられ、その研究と、魅力を世界に伝えるための活動に生涯を費やした。「フメジャラボイ事件」と呼ばれる、人身売買組織に拉致された少女たちが、何者かに救われたが、その際に犯人たちが全員、肉塊に変えられ、その恐るべき力を持った者の正体は今なお、不明であるという異様な未解決事件の当事者であることは有名。
訳注
フメジャラボイ
パディアの神話や民話に登場する、「謎の存在」。本当に困った時、「リーグ・ボイ・フメジャラボイ」と唱えると、フメジャラボイという奴が現れるのだが、事態を余計に悪化させてしまうことも多い。そして、今まで困っていたと思っていたことなど、実は大したことでは無かったと思い知らされるという、哲学的なような、教訓たっぷりなような、ただの迷惑なやつなような、とにかく、よくわからない存在である。
この謎の神獣はラヴェニール神話やルグディール神話など、世界中の神話に、ウファムールなど、名こそ違えど、ほぼ同じ存在を示すものとして登場することで知られており、それらの神話では、「星砕き」や「物理法則をねじ曲げる存在」など、何やら凄まじいスケールで語られている。無限に巨大化することもでき、「隕石」や「流星」は、この神獣が星をぶっ叩いて飛ばしているものなのだという。
フメジャラボイ事件
人身売買組織に拉致された少女たちが、何者かに救われたが、その際に犯人たちが全員、人知を超えているとしか表現のしようのない肉塊に変えられた。その恐るべき力を持った者の正体は今なお、不明であるという異様な未解決事件。
「フメジャラボイ事件」と呼ばれるのは、救われた少女たちが全員、「フメジャラボイが助けてくれたの、フメジャラボイが、やっつけてくれたの!」と泣きながら繰り返していたということに由来する。
この事件の当事者のうちの一人が、この事件をきっかけにフメジャラボイ研究に進み、最高のフメジャラボイ研究者と目されるようになった神話学者マーナル・ネイムであることは有名。