『ルーネイ製作の手引き』(ラーナル・サイザ)
複雑なからくり機構を組み込み、物語などを表現するカード型の機械工芸・美術として、古くから多くの人々を魅了してきたルーネイ製作技法書の古典的名著。最古のルーネイ職人養成機関として知られるレゴール国立ルーネイ学院の基本テキストに指定されている。執筆者は、ルーネイの最高傑作候補に必ずその作品が挙げられる名職人ラーナル・サイザ。
原書(初版)言語:レゴール語
出版:レゴール国立ルーネイ学院
著者情報
ラーナル・サイザ:レゴールの哲学者、法学者、ルーネイ職人。『自殺研究』、『「竜禍」後の世界』などの名著で知られる。「竜禍」直後、セレンディール文明が誕生し、「人類が(知的)最上位の存在である」という根底を覆されたことで、その屈辱、未来への絶望から、現実を受け入れることが出来ず、自殺する者、精神をわずらう者が大量に続出したことなどを総称する言葉「セレンディール・ショック」の提唱者(初出:『「竜禍」後の世界』)として知られる。「女帝」「最後の貴族」と呼ばれたエレルリーズ・レーヴェナーの哲学教師であったことは有名。レゴールの伝統機械工芸・美術であるルーネイの熱烈な製作者・愛好家で、自身も傑作を残しており(特にエレルリーズ・レーヴェナー、ラヴェニールへ捧げたモデルは知名度が高い)、著作も多い。レゴール国立ルーネイ博物館等で作品が展示されている。
訳注
ルーネイ
複雑なからくり機構を組み込み、物語などを表現するカード型の機械工芸・美術。
初期は手の平サイズのカード型であったが、非常に幅広く発展を遂げ、現在では、ルーネイの技法を用い、「絵画」としたものや、「壁画」として制作されたもの(世界横断都列車や超高速列車レンディール、竜禍記念博物館、人禍記念博物館などにあるルーネイの壁画が有名)、武器や文房具の「装飾」として組み込まれたもの、アクセサリーや衣装の一部としての利用、など、ほぼ無限と言ってよいくらいに様々な表現、実用品として日々の生活に浸透している。
「非常に複雑であること」「最高度の技術」などの代名詞的な存在であり、これらを表現する言葉によく比喩として用いられる。
レゴール国立ルーネイ博物館
世界最古・最大のルーネイ博物館。ルーネイの聖地として、世界中からルーネイ職人や愛好家が集まる。ルーネイ作品の展示・収蔵数は、質・量共に世界一を誇る。「ヴェリアート国立ルーネイ博物館」「レスターン機械工芸博物館」と並んで「世界三大ルーネイ博物館」と呼ばれる。ルーネイ職人育成機関の最高峰として知られるレゴール国立ルーネイ学院は同敷地内。