『消された部族』(ジルーディ・ラーグル)
ラディール大陸北西部の大森林に居住していた一部族であるリーネイク族がレムールを怒らせ、亡ぼされた、野獣による被害としては最も悲惨なもののひとつとして数えられる事件についての、衝撃の記録文学。
著者のジルーディ・ラーグルは、「消された部族」最後の一人であることで知られる。
本書はレゴールの文壇に絶賛され、大ベストセラーとなった。「亡ぼされた部族の最後の一人」という話題性もあって、著者ジルーディ・ラーグルは一躍、レゴールの大人気作家となった。
現在でも出版されている、唯一のリーネイク語による文学作品でもある。エレルリーズ書店では、原書リーネイク語版(原書は、リーネイク語とレゴール語の併記となっていた)も復刊し、常時扱っており、レムール博物館内にあるレムール関連書籍専門書店のレムール書房でも、ジルーディ・ラーグルの直筆原稿をそのまま書籍化したものを受注生産している。
原書(初版)言語:リーネイク語 / レゴール語
著者情報
ジルーディ・ラーグル:リーネイク族出身のレゴールの小説家、ノンフィクション作家。記録文学、歴史文学の傑作を多く残した。代表作『消された部族』はレムールを題材とした文学作品の最高傑作として、現在でも読み継がれている。
レムールに「亡ぼされた部族」として有名なリーネイク族最後の一人であり、レムール襲撃唯一の生存者(本人はまだ赤ん坊であったが、まだ少年だった兄が、ほとんど致命傷の状態で、近隣の部族ジェルネール族まで送り届け、息絶えた)として有名。
レゴールへの移住後、デビュー作である『消された部族』がレゴールの文壇に絶賛され、ベストセラーとなり、「亡ぼされた部族の最後の一人」という話題性もあり、一躍、レゴールの大人気作家となった。その後、ヴェリアート語、ティルトレーズ語をはじめ、世界数十ヶ国語に訳され、皮肉なことに、リーネイク族は亡びる前よりも世界で知られる部族となった。
訳注
リーネイク族
かつて、ラディール大陸北西部の大森林に居住していた部族。
レムールの幼獣を捕獲して売ろうとした愚か者たちのせいで親レムールの怒りを買い、襲撃されて亡びたことで有名。 この悲劇を題材としたノンフィクション傑作『消された部族』の作者として知られるジルーディ・ラーグルがレムール襲撃唯一の生存者にしてリーネイク最後の一人であり、彼が子を残さなかったため、彼の死とともにリーネイク族は完全に亡びた。
レムール
「野獣の王」と呼ばれる最大最強の陸上肉食動物。
古代より数多の神話や伝説、文学や歌、美術品などでその圧倒的な強さ、美しさを称えられ、またその恐ろしさが伝えられてきた。
個体数は非常に少ないが、遭遇すれば死は確実と言われ、「絶対の死」の象徴にもなっており、レムールに滅ぼされた民族や村なども実在する。
レムールには気品や気高さ、誇り高さといったイメージもあり、王族や貴族の紋章などにもよく用いられていた。
レムール博物館 / レムール書房
レムール専門博物館。レムールの数少ない骨格標本や剥製、レムール研究者たちのノート、その他遺品、レムールに関する美術や工芸などを展示している。